近年、あらゆる職種・業界で不安視されている人手不足。飲食業界では、特にその深刻さを肌で感じている方も多くいらっしゃいます。
新たなアルバイト従業員が必要になって募集しようと思っても、全然応募者が集まらず、挙げ句には営業自体に影響してしまう……そんな事態は避けたいものです。
そうならないための対策として 、人材確保の根本である募集方法をもう一度考えてみましょう。
◆募集方法いろいろ
募集の手段は何もひとつだけに絞る必要はありません。普段から実施している方法では人が集まらないとお困りなら、他の方法を試してみるのも手。とはいえ、あまりコストはかけたくない方も多いのではないでしょうか。
そこで、一般的な募集方法を、コスト別にまとめました。
無料〜低コストでできるもの
人づての紹介
知人や従業員など、人の紹介による方法です。アルバイト希望者と紹介者が知り合いという前提があるので、お互いにある程度の信用が確保できます。
店頭の掲示物での募集
お店の目立つところに募集の張り紙を出す方法です。当然ながら、コストはほぼかかりません。希望者はお店のことを知っているので、人材のミスマッチが起こりにくいもの。意外と侮れない方法です。
ハローワーク
ハローワークでは、アルバイトやパートタイマーの募集も取り扱っています。もちろん、ハローワークなので掲載は無料です。
大学等の掲示物での募集
大学など、学校の学内掲示板に募集を出す方法です。学生に絞った募集を、低コスト(無料の場合も!)でかけられることが魅力です。ただし、学生バイトなので、多くの場合は募集できる職種や条件に制限があります 。
この方法を使う場合、掲示の条件は各大学で異なりますので事前の確認が必要です。
コストはかかるが、広範囲に募集ができるもの
求人誌
駅やコンビニなどで手軽に手に取ることができるため、多くの人の目に触れるという点で有効です。大手から地域密着型のフリーペーパーまで幅があり、状況に応じて使い分けが可能です。掲載コストもそれぞれです。
新聞広告
基本的には新聞折込みの求人誌に求人を掲載する方法です。近隣エリアの折込みを取り扱っている業者に依頼することになります。折込みだけでなく他にも、新聞社自体 が新聞の紙面に求人スペースを設けていることも。近隣の主婦・主夫層をパートタイマー募集で狙いたい場合など、的を絞った募集に有効です。
幅広い選択肢から選べる求人Webサービス
インターネットとスマートフォンの普及によって、アルバイト希望者が手軽に募集を探せる手段として定着しました。広い規模で募集をかけたいときなどに有効です。
indeedや求人ボックス、Googleしごと検索など無料で掲載可能 なものから、より詳細な設定やターゲットの絞り込みなどのサービスを 有料提供するものまで多様で、コストは媒体やコース、オプションによって変わります。
媒体ごとの知名度や強みなどもそれぞれ違いますので、ご利用前の下調べは欠かさないようにしましょう。
一般的なものでも、これだけの方法があります。どれが効果的かについては、立地や募集職種などにも左右されますので、事情に合わせて比較検討するのが良いでしょう。
◆バイト募集、近年の傾向は?
このように、多くの募集方法がありますが、飲食店での募集に絞ると、従来からの印象としては人づてでの紹介が多いようです。しかし、近年では社会全体での人手不足の影響で、そもそも紹介できる希望者がいない、いても店側と本人の希望がマッチングせず雇うことができないと いう例も増えています。
こうした背景もあり、現在のアルバイト募集手段は、より広い範囲から応募を集められるWebサービスが主流になりつつあります。
中でも業界に特化した求人サイトでは、業態や職種など細かく設定ができるなど、専門性が高いだけあって、より柔軟に募集をする機能がそろっているようです。
状況に応じて活用したいところですね。
ご紹介した募集方法に、使ったことのないものはありましたでしょうか?
「人が思うように集まらないな……」とお悩みのとき、今まで使ってこなかった方法で、あっさりと解決してしまうケースもあります。
お店の状況に合った手段を、よく考えて検討することが、人材確保の成功に一歩近づくことと言えるでしょう。