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人材採用・育成

どうすればなくなる? 本部と現場の温度差

個人店からチェーン店まで、飲食店の規模は様々。

複数店舗を運営している飲食店では、店舗を日々動かす現場側と会社全体の経営や裏方の仕事を行う本部側で、組織が分かれている事もあります。

そんな組織の本部側にいると「なぜ現場の人は指示した通りに動いてくれないんだろう?」とか「なぜ、店舗のスタッフは不満そうなんだろう?」と思ったりしたことはありませんか。

今回は、そんな本部と現場の温度差を解消するための方法を考えてみました。

本部と現場まで大きく考えなくても、本店と姉妹店、経営者とスタッフ、といった関係にもなぞらえることが出来ると思いますので、是非ご覧ください。

本部と現場での温度差はなぜ起こるのか?

本部と現場での温度差は、主に「経営側と現場の認識のズレ」が原因で生まれると考えられます。

こうしたギャップは大抵の場合、どちらか一方が悪いわけではありません。特に近年、飲食業界を取り巻く環境が目まぐるしく変化し、予測できない状態が続いているので特に生まれやすいものです。

例えばSNSの運用。本部はInstagramなどのSNSを始めて集客に役立てたいが、写真や動画の用意・投稿作業といった実際の作業は現場でやってほしい。しかし、現場がSNS運用は自分たちの仕事の範疇なのかと疑問を抱いてしまったら「ただ仕事量を増やされた」という感覚になってしまいます……。

こうなってしまっては、この取組みは続きません。たとえ、続いたとしても内容が薄いものになってしまい、結果が残せず、現場の不満ばかりが残ってしまうでしょう。

本部と現場の行き違いをなくす為に何が必要か

上に述べた通り、温度差が生まれるのは「認識のズレ=意思疎通が出来ていない」ことが原因。

では、この原因はどのように取り除けば良いのでしょう。

色々な方法はありますが、ここでは経営学でもよく取り上げられる「経営側と現場との統括的な接点となる人物を設定する」事を解決方法としてオススメします。

キーマン

まず、接点となる人物(=キーマン)ですが、現場のトップが望ましいです。なぜなら、現場の事を一番理解している上、経営側との接点もあるためです。

経営側からの指示は、現場からすると抽象的で長期的な場合がよくあります。その意思をキーマンが現場の状況を見ながら短期的な目標に切り分け、実行可能な具体的アクションを決めます。現場のかじ取りをしてくれる存在がいる事でギャップは自ずと無くなるのではないでしょうか。

 

先ほどの、Instagramの例で言うと、まず本部はキーマンと一緒に具体的な数値目標の設定。次にその目標に向けた現場のアクションを個人レベルまで落とし込みます(※例えば、投稿カレンダーのようなものを作るなど)。そして、最後に必ずやるべきなのが、最初に設定した数値に対する進捗状況の共有。これは、一カ月に一度など定期的にやるのが望ましいでしょう。

こうすることで本部の考えが現場に伝わり、その結果や成果も見えるので現場も「何のためにやっているのか分からない」というような不満も無くなっていきます

 

キーマンは、どのような人物がよいか

キーマンは経営と現場をつなぎ、ギャップを埋めていくという役割を担います。

では、求められる能力とは?

必要なのは、経営層と現場両方の視点を持ち、経営指示と現場意見をすり合わせて広げていく「縦につなぐ力」、また現場の利害関係を超えお店の発展に向けて一致団結する関係性を広げていく「横につなぐ力」。

つまり「人と人を繋ぐネットワークを作れて、かつ、それを上手に使える人」。そんな人がキーマンになれば、経営側と現場の温度差をなくせるかもしれません。

本部は良かれと思ってやっている事もその温度感・熱量が伝わっていないと現場は「何のためにやっているのか」とシラケてしまいます。

ワンチームとして盛り上げていくためにも、まずは現場に温度感・熱量を伝えるキーマンを立ててみてはいかがでしょうか。

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