春が近づき、入荷される野菜の仕入れ状況を見ると、季節の変わり目が感じとれます。収穫の時期を迎える定番野菜が増えるだけでなく、早期の収穫によって食感や味わいが変わる野菜なども目につきます。入荷される野菜の品揃えを見ると、季節の変わり目を感じますね。そこで今回は、気軽に取り入れやすい「春ならではの野菜メニュー」提案! 甘みたっぷりの春野菜を取り入れて、既存メニューとの差別化を図ってみては?
「せり」の定番メニューをもっともっと気軽に!
シャキシャキした食感と、独特の風味を持つせり。数少ない日本原産である野菜のひとつで、春の七草にも数えられます。何といっても茎や根っこまで食べられるのが特徴! 味わいと甘みに富んだ根っこを一緒に食べるメニューにするのが、せりの醍醐味とも言われています。
なかでも、仙台名物「せり鍋」は、せりの葉っぱ、茎、根っこはそれぞれ違う味と食感を、余すことなく楽しめる料理のひとつです。
八百屋が教える簡単レシピ!
一品料理せり鍋
作り方
①鶏モモ肉と豆腐、調味料(水、酒、醤油、白だし、みりん)をお鍋に入れて煮立たせる。
②まいたけ、せりを入れてひと煮たちしたら完成。
せり(束)・100g 詳しく見る |
旬の「新ごぼう」ならではの小鉢を気軽に!
通常のごぼうは秋から冬にかけて収穫されるのに対して、新ごぼうは完全に成長する前の春から初夏にかけて収穫します。
成長する前の収穫なので、大きさは通常のものよりも小さめですが、アクが少なく、柔らかい食感が特徴となります。
通常のごぼうよりも柔らかいことから、大きくカットし、歯ごたえを楽しむこともできます。
八百屋が教える簡単レシピ!
新ごぼうナッツ和え
作り方
①湯を沸かし、酢を入れる。新ごぼうを入れて5分ほどゆで、ざるにとって冷ます。
②新ごぼうを四つ割りにする。
③お好みのナッツ類をきざむ。
④調味料(砂糖、醬油、酢)と③を混ぜる。
⑤新ごぼうに④をからめたら完成。
新ごぼう(pc) 詳しく見る |
「春キャベツ」はシンプルに焼きで気軽に! 焦げるギリギリ+にんにく醤油
キャベツは収穫時期によって、春キャベツ、夏秋キャベツ、寒玉キャベツと分けられます。春から初夏にかけて収穫するキャベツを、「春キャベツ」といい、葉の巻きがふわっとして、キャベツの断面に黄色味があるのが特徴です。
水分量が多く、葉も柔らかいことから、じっくり焼いて蒸し焼きにすると甘みがさらに増しておすすめです。
八百屋が教える簡単レシピ!
春キャベツ焦げるギリギリにんにく醤油焼き
作り方
①春キャベツを串切りに切る。
②野菜をサラダオイルでじっくり焼き、焦げるギリギリで焼きダレ(醤油・砂糖・おろしにんにく)をフライパンに入れ、からめたら完成。
春キャベツ(8玉/個) 詳しく見る |
いかがでしたか? メイン食材以外にも、さまざまな使い道のある春野菜。
「春キャベツ」や「新ごぼう」など、柔らかく甘みのある春野菜をメニューに添えるだけで、期間限定のメニューに仕上がります。また、少し足すだけで高級感が増す「せり」は、旬ならではの風味が嬉しいと感じるお客様も多いはず。ぜひ、お試しください!