今月のおさかな提案
「ほっき貝」は肉厚で適度な歯ごたえがあり、甘みが強いのが特徴の貝類。
しかし、ほっき貝は塩抜きが難しいため、お店のメニューには使っていない…というお店も多いと思います。そこで今回は、既に湯通しされたほっき貝を使い、エスカルゴ風【ほっき貝のガーリックパン粉オイル】をご紹介! 甘みのあるほっき貝とガーリックオイルで炒めたパン粉は相性抜群。お店で簡単にビストロ風の味わいをご提供できます!
ほっき貝のガーリックパン粉オイル 材料
ほっき貝 100g
■ガーリックパン粉
玉ねぎ(みじん切り) 1/2個
マッシュルーム(みじん切り)3個
オリーブオイル 大さじ2
塩 小さじ1/2
パン粉(目の細かいもの) 30g
パセリ(みじん切り)大さじ2
にんにくすりおろし 小さじ1
オイスターソース 小さじ1/2
仕上げ用オリーブオイル 適量
仕上げ用パセリみじん切り 少々
ピンクペッパー 少々
ほっき貝のガーリックパン粉オイル 作り方
①解凍したほっき貝を平らに寝かせ、横から包丁を入れて開きにします。
②水をはったボウルで、切り開いた中を洗い流します。(磯の臭みやクセが無くなり、いっそう美味しくなります)
③ガーリックパン粉を作ります。
玉ねぎ、マッシュルーム、オリーブオイル、塩をフライパンに入れ、じっくり炒めます。
④玉ねぎの色が透き通ったら、パン粉、パセリ、にんにく、オイスターソースを入れて弱火でじっくり炒めます。
⑤パン粉がきつね色になったら火を止め、ほっき貝を入れてよく絡めます。
⑥小さな器や凹みのある皿などに、ほっき貝を一つずつ盛りつけ、パン粉ソースをのせます。
⑦オリーブオイルをまわしかけ、パセリとピンクペッパーをあしらって完成です。
ほっき貝のガーリックパン粉オイル レシピ動画
レシピ動画をyoutubeにアップしています! ぜひ、動画も参考にしてください。
ほっき貝(M/外国産/冷凍)・1kg 詳しく見る |
今月のおさかな情報
大衆魚の代表格! 「サンマ」
「サンマ」は秋に親潮に乗って南下し、冬は南の海域で生活します。産卵前の9月、10月が旬と言われており、サラサラとした脂の甘さが乗っているのが特徴です。主な産地は北海道、次第に三陸へ移動しています。
年々漁獲量が減っていることを受け、完全養殖の研究なども行われています。
【オススメ調理】定番は塩焼き。鮮度が良いものは刺身や寿司など。酢締めにして姿寿司など、郷土料理も広い地域で根付いています。どの調理法でも存在感があり、用途も広いため、秋のメニューを彩る魚です。
これぞ秋の味覚! 「秋鮭(フィレ・筋子・鮭白子)」
産卵のために戻ってきた群れが8月下旬ごろから定置網にかかるようになり、9月下旬~10月にかけ漁の最盛期を迎えます。皮は厚みがあり、身は鮮やかなオレンジ色をしているのが特徴です。
主な産地は北海道から始まり、次第に南下していきます。三陸などでも揚がりますが、漁獲量が減少しています。
【オススメ調理】フィレは焼き・ソテー・ムニエルなど、幅広い調理におすすめです。筋子は塩筋子・いくら、白子は煮つけやフライなどの調理が美味。
脂の乗った深海魚「メヒカリ」
深海に生息する「メヒカリ」は、大きくても12~15㎝ほどしかない小魚です。水産資源の保護のため、夏季はメヒカリの漁法である底引き網が禁漁となり、9月の解禁後に多く出回ります。脂のりが良く、甘みがあり、食感はもちっとした優しい口当たりが特徴です。主な産地は、茨城県・千葉県産が豊洲市場では多く出回り、次いで東北太平洋沿岸が多い。
【オススメ調理】定番はから揚げや一夜干し。骨は細く柔らかいため、丸ごといただけます。他にも天ぷらや、鮮度がいいものは刺身もおすすめです。
年魚と呼ばれる短命の魚「子持ち鮎」
鮎は、秋が近づくと卵を抱える時期になります。川魚特有の旨味のある皮と身質、クセがなく淡白な美味しさがある卵が特徴です。細かいものの、しっかりした粒が楽しめる卵はこの季節ならでは。主流は養殖になりますが、和歌山県・静岡県・愛知県などで、天然ものも漁獲されることがあります。
【オススメ調理】子持ち鮎の塩焼きは卵の食感も加わり食べ応えがあります。骨まで食べれれるほどじっくり煮つけた甘露煮は、甘い味付けの中で卵の食感が活きて非常に美味。