オミクロン株の拡大により、再び、まん延防止等重点措置が適用されました。
客数が減ってしまうかもしれない状況下では、いつにも増して「客単価アップ」を重要視する方もいらっしゃるのではないでしょうか。
客単価を上げる手段の一つに「高価格メニューをオススメするトーク」があります。付加価値のあるメニューを魅力的に紹介できれば、注文してもらえる可能性も高まり、また、お店の好感度が上がることでリピーター獲得に繋がることも。
そこで今回はオススメトークの極意。ご参考にしていただければ幸いです。
オススメトークで重要なのは〈シズル感〉
メニューをおススメするセリフで欠かせないのは、「どのように美味しいのか」を伝えること。単に「本日のオススメはこちらです。美味しいですよ」では、お客様の関心を引くことは出来ません。
料理の撮影現場では、よく「もっとシズル感が欲しい」というセリフが聞こえます。〈シズル感〉とは「美味しそうに感じる表現」として使われる言葉。例えば、ハンバーグなら「ジュワ~ッと溢れる肉汁」、煮物なら「グツグツと煮えている様子」、ピザなら「チーズがとろ~っと伸びる瞬間」など、食欲をかきたてる臨場感を表します。
オススメトークでは、この〈シズル感〉を言葉で表現することが重要になってきます。
使いやすい言葉を挙げると「コクのある」「濃厚な」「クセになる」「ジューシー」「もちもち」「とろける」「サクサク」「揚げたて」…といったところでしょうか。
味わいや食感、調理法を表現した言葉を、オススメトークに組み込むことで、お客様の料理に食べたときの想像をかきたてることが出来ます。
食材情報も重要
もう一点オススメトークに取り入れたいのは、〈食材の情報〉です。「産地」「品種」「鮮度」などを紹介することで、食材へのこだわりが伝わり、お客様の料理に対する期待感も向上します。ここで注意したいのは、ダラダラと長い説明をしないこと。情報の説明が長くなると、聞いてくれないばかりか、不快に感じさせてしまう可能性さえあります。
以上をまとめると、オススメトークに重要なのは〈シズル感〉×〈食材の情報〉を簡潔に話すということになります。
オススメトークの具体例
上記をもとにして具体的なオススメトークを考えてみました。仮定したメニューは『総州古白鶏の炭火焼』。舞台は居酒屋という設定です。まずは情報の整理から。
〈シズル感〉
ジューシー/ほどよい弾力/じっくり炭火焼き
〈食材の情報〉
銘柄鶏/千葉県・茨城県産/プレコフーズのオリジナルブランド鶏/天然成分を加えた飼料で育成/身体の大きな個体に限定/都内の衛生的な設備で捌いているので鮮度抜群
この情報をセールストークに落とし込むと…
- 『仕入れ先のお肉屋さんでしか売ってない特別な鶏なんですよ』
- 『厳選して仕入れている鶏肉なんです。肉厚、ジューシーで美味しいですよ』
- 『お肉屋さんで捌いたばかりの鶏を仕入れているので、すごく新鮮なんですよ』
- 『古白鶏はじっくり炭火で焼くと、香ばしくてとてもジューシーに仕上がるんです』
- 『新鮮な鶏肉なので、弾力もジューシーさも格別です』
いかがでしょうか。
重要なのは、食材やメニューの情報を揃えた上で、お客様の食欲をかきてるポイントを拾うことです。もちろん、お店のスタッフ全員が全ての情報を頭に入れるのは厳しいというケースも多いかと思います。そんな場合には、誰もが力あるオススメトークが出来るように、セリフのバリエーションを用意しておくと良いでしょう。
※本文中のメニュー例で取り上げた『総州古白鶏』について、下記でご紹介します。ご関心をお持ちの方は是非ご覧ください。
総州 古白鶏とは
プレコフーズのオリジナルブランド鶏『総州古白鶏』は、鶏本来が持つ天然の美味しさを追求した、健やかでヘルシーな銘柄鶏です。毎日産地から丸鶏で直送され、自社工場の低温クリーンルームで解体処理し、抜群の鮮度でお届けしています。
飲食店様からは「臭みがなく、ジューシー」「程よい柔らかさ」「クセがなくまろやかなので、店の味付けに合う」といった高い評価をいただいています。