今月のおさかな提案
「ワタリガニ」は足にほとんど身がついておらず、胴体の身とカニミソを楽しむカニで、旨味が強いのが特徴です。今回はタイの海鮮料理の定番【プーパッポンカリー】をご紹介! カニの旨味とカレーの風味が相まって、味わい深いカレーとなっています。焼きそばにアレンジするのも、また違う味わいになり、おすすめです。居酒屋やバルで手軽にタイ料理を味わえるメニューとして、ぜひお試しください!
~材料~
ワタリガニ……250g
たまねぎ(くし形切り)……1/4個
セロリ……1/2本
にんにく(みじん切り)……2片分
卵……2個
酒……大さじ2
サラダ油……大さじ1
★ココナッツミルク(なければ牛乳)……150ml
★砂糖……小さじ2
★カレー粉……小さじ2
★オイスターソース……大さじ2
ごはん……1膳
焼きそば麺……1袋
にら(ざく切り)……1/2束
プーパッポンカリー 作り方
①ワタリガニは食べやすく割ります
②★の調味料を混ぜ合わせておきます
③フライパンにサラダ油とにんにくを入れて熱し、ワタリガニを加えて中火で炒めます
④酒、玉ねぎ、セロリ(の葉以外)を加えて軽く混ぜ、蓋をして弱めの中火で蒸し煮します
⑤ワタリガニに火が通ったら、合わせた★を加えて混ぜながら加熱します
⑥⑤に溶き卵を加えて、ゆっくりと大きく混ぜながら加熱します
⑦半熟状になったら火を止め、セロリの葉を加え全体を混ぜます
⑧ごはんと一緒にお皿に盛りつけて完成です
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プーパッポンカリー 焼きそばアレンジ
⑨プーパッポンカリーをフライパンに入れ、にらと焼きそば麺を一緒に軽く炒め、プーパッポン焼きそばにアレンジ!
プーパッポンカリー レシピ動画
レシピ動画をyoutubeにアップしています! ぜひ、動画も参考にしてください。
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今月のおさかな情報
秋の出世魚 「鰆(さわら)」
「鰆」の身質は柔らかく、晩秋~冬にかけて脂が乗ります。回遊魚のため広い地域で漁獲され、特に日本海側の産地のものが良しとされます。
細長い魚体の魚で、大型のものは5kgを超えることもあります。
【オススメ調理】和食ならそのまま刺身、皮目を炙った焼霜が特におすすめです。塩焼やムニエル、ソテーといった洋風メニューにも合い、煮込んでオリーブオイル漬けにすると、サワラ特有の風味が感じられて美味。あっさりとした味の魚なので、バター醤油焼きやチーズ焼きなど、こってりとした味付けと相性が良いです。
北の高級魚 「キチジ」
「キチジ」は寒くなると重宝される小型の白身魚。高級料亭やレストランなどで使われる事が多い高級魚です。小さくとも脂乗りが非常によく、身は甘みに包まれています。肉質は繊細で細く、細かい節がほろっと崩れて柔らかいのが特徴。
【オススメ調理】醬油と砂糖で煮つけなどが定番ですが、鮮度の良いものは刺身や寿司ネタがおすすめです。火が通りやすく、皮目を炙ると風味が出てより味に薫りが立ちますので、塩焼きや唐揚げにして食べるのも良し。ほろりと柔らかい身を活かして、アクアパッツァやブイヤベースにするのもスープが染みこんで美味です。
美味しい季節の到来! 「イラ」
「イラ」は磯に生息するペラ科の魚です。夏場は皮目から特有の臭みが感じられますが、冬場になるとその臭みがなくなり、旬となります。オレンジ色の体色とは対照的な純白と言えるほどの白い身が特徴です。
【オススメ調理】やや硬い歯ごたえのある身は刺身やカルパッチョに向いています。皮を湯引きにしても食べるのも美味。淡泊な味わいなのでソテー・煮つけなどしっかりとした味付けの調理法にもおすすめです。油を使った調理との相性が大変よく、フライ・天ぷらにするのも美味。加熱前に塩をふり、味を引き締めておくことで、ふわホロの食感と豊かな白身の旨味が堪能できます。
安価で大活躍! 「ヘダイ」
「ヘダイ」は沖合いや沿岸の岩礁域に生息する鯛の仲間。秋~冬にかけてまとまった漁獲が目立つようになり、身もよく肥えて旬を迎えます。味わいが良いのに知名度が低く、銀色の体色という点などから価格は安く売られています。
【オススメ調理】刺身・焼霜・湯引きなど、生食全般。旨味豊かで、微かな酸味のあとに脂の甘みが混じった重みのある甘さがあります。
皮は厚みがあり、皮目と皮そのものにも旨味があり、塩焼き・西京焼き・幽庵焼きなど各種焼き物のほか、鍋など季節にあった調理との相性は抜群。秋の深まりを感じられる食材のひとつになります。