ご存じの通り、夏は飲食店の大敵ゴキブリが発生しやすい季節。
街の賑わいが戻りつつあり、忙しい日々が続く一方で、対策にも一層力を入れられているのではないでしょうか。
対策として、もっとも重要なのは日々の掃除。エサとなるものを残してはいけません。
また、ゴキブリは、暗い・狭い・暖かい場所を好むので、冷蔵庫の裏や什器の隙間なども、定期的にきれいにしておくと良いでしょう。
ただ、こうした場所は目が届きづらいだけに、対策していても「本当に生息していないか」不安が残ってしまいますよね。
では、ゴキブリがいるかいないか、分かる方法はないのでしょうか?
店に入った瞬間“いるか、いないか”分かる
一般的に、糞や卵などが、ゴキブリがいるサインとして挙げられています。
しかし、これらは目に見えるもの。害虫駆除のプロになると、店に入っただけで、いるかいないか分かってしまうそうです。
ここで、プレコグループの衛生サービス部門である株式会社プレコサニオの害虫駆除担当の話を紹介させてください。
「この業界に長くいると、プライベートで飲食店に伺っても、悲しいかなお店に入った瞬間、そこにゴキブリが潜んでいるか分かってしまいます。
時には、カウンター席に座った後、『この机の裏に潜んでいるな』と感づいてしまうことも……。
なぜ、分かってしまうのかというと、ズバリ”臭い”。
ゴキブリの体と糞は、”古い油に甘酸っぱさと香ばしさを足したような”独特の臭気を放ちます。姿を見ていなくても、こんな臭いがしたら要注意。
この臭いには、フェロモンが含まれていて、仲間を呼び寄せる効果があるんです。また、糞にはたくさんの雑菌が含まれているので、最悪、感染症や食中毒の原因になる恐れもあります」
駆除する際の注意点
存在を感じたら、もちろん駆除が必要です。ただ、その際は1点ご注意を。
前述の害虫駆除担当いわく
「ゴキブリが出没してしまった際の対応として、まず思い浮かぶのは、市販の殺虫スプレーやくん煙殺虫剤による駆除だと思います。
しかし、これらの駆除剤を飲食店で使用する場合は注意が必要です。
飲食店に多く生息するチャバネゴキブリは、厨房内で繁殖するケースが多いのですが、厨房内での薬剤の仕様が不十分だった場合、生き残ったゴキブリが客席に逃げ出し、今度は客席で繁殖してしまう恐れがあるからです」
来店したお客様の目に留まってしまう事態を避けるために、ゴキブリの発生時はプロへの発注も、是非ご検討ください。