利益を上げるためには、売上を伸ばすと同時に、コストを抑えることも大切です。
では、コストを削減するにはどのような手段があるのでしょうか。
今回は、コスト削減のヒントになるアイデアを6つご紹介します。
人件費
・店舗のDX化
例えば、セルフオーダーシステムを導入すれば、お客様自身がテーブルでオーダーするので、注文を取りに行く業務が減るのはもちろん、オーダーミスや会計ミスも減らすことが可能に。その結果、スタッフ数の削減も見込めます。
導入コストはかかりますが、ツールによっては各都道府県のIT導入補助金制度が活用できる場合もあります。
・曜日や時間ごとの傾向把握
曜日、時間ごとの客数や売上傾向を把握することで、スタッフの最適な人数調整ができます。スポットで働くアルバイトの時間の短縮や曜日別・時間別の人数の割当てなどがスムーズに行えるでしょう。
まずは1か月のデータを収集。月末・月初を含めた1か月の傾向が分かれば、人件費の削減につながります。
食材費
・歩留まりの改善
食材の中には使えない部分が出てしまうものもありますが、小鉢に使用するなど使い方を工夫すれば、毎日使う食材の歩留まり率を改善できます。例えば、余った鶏の皮を鶏皮ポン酢に、人参の皮をキンピラに、魚の三枚おろしで残った中骨を骨せんべいに、など今まで捨てていた部分を料理に取り入れる方法は様々あります。
・適正な仕入れ
価格高騰が続く中、よく使う食材が値上がりすることも多々あるため、都度、仕入れ業者の見直しを行いましょう。また、在庫過剰や食材ロスを防ぐために定期的な棚卸も有効。メニューの見直しにも役立てられるはずです。
水道光熱費・機器のケア
・水道光熱費の削減
電力会社の見直しやLED電球の導入はもちろんですが、水道の蛇口に取りつけるだけの節水シャワーヘッドや節水コマもおすすめです。簡単に取付けが可能で、特に節水コマは数百円から販売されています。使い方によっては、年間数万円の節水効果が出た事例もあり、大量に使用する水の節約に役立ちます。
・厨房機器のケアを忘れずに
毎日フル稼働で活躍する厨房機器は、汚れをそのままにすると故障の原因に。日々の清掃やお手入れ、定期的なメンテナンスをすれば寿命を延ばすことができます。故障すると営業に関わりますし、修理に高額な代金がかかったり、買換えが必要になる場合も。手間に感じても丁寧なケアを心がけることが大切です。
一つ一つは小さなことでも組み合わせることで、より大きな効果が見込めます。例えば、曜日、時間ごとに売上の傾向把握をできれば、適切な人員配置だけでなく、適正な仕入れを行うことができ、メニューの見直しにも役立ちます。また傾向を把握するためには、デジタルツールの導入も役に立つでしょう。
コストを削減して利益アップを狙うためにも、今一度改善点がないか、見直してみてはいかがでしょうか。