残すは閉店作業だけ……。
その時の従業員の心は1つ。「早く帰りたい」ですよね。
閉店前からバックヤードなどお客様からは見えない箇所の片づけを始めるなどの工夫をしている方もいらっしゃるかと思いますが、そもそも閉店前後に行う清掃作業自体を軽くする方が理想的だと思いませんか。
今回は、弊社のサニタリー部門プレコサニオの店舗清掃担当者から聞いた、ちょっとした工夫で負担を軽減できるテクニックをご紹介します。
その1 敷くだけ簡単!「吸水」と「吸油」2種類のマットで清潔な床を保つ!
これから美味しいご飯を食べるのに、床が汚れていたり、歩くたびにペタペタと音が鳴ったりしたら、誰だってイヤですよね。
お店の床の汚れは、お客様が店外から持ってくると考えがちですが、実は、従業員が厨房からフロアに出る時に、靴の裏についた油汚れをフロアに広げていることが大きな原因だそうです。
そこで、サニオの清掃担当からアイデア。
「床に残りやすい汚れは主に油汚れ。吸油用マットを通るようにするだけで油汚れは抑えられます。厨房とホールの間に吸水用マットを敷いている店舗はよく見かけますが、吸油用マットを敷いているお店は意外と少ないもの。スペースがあれば、2枚とも置いてみてはいかがでしょう」
厨房とホールで、使用する靴を替えるのがベターですが、手間を考えると現実的ではありません。対して、マットは通り道に置くだけ。特に、油を多く使うお店にオススメしたい方法です。
その2 洗剤を断捨離!「アルカリ性洗剤」と「中性洗剤」の2種類あれば十分!
台所用・食材用・トイレ用など、洗剤には様々な用途の商品がありますが、大別すると酸性、アルカリ性洗剤、中性洗剤の3種類しかありません。成分を見るとほとんど同じなので、実は何種類も揃える必要はないのだそうです。
さらに、飲食店で日常使いするものは、アルカリ性洗剤、中性洗剤の2種類で十分とのこと。
サニオの清掃担当によると
「実際に伺ったことのあるお客様のお店の話ですが、食器やシンクなど、間接的にでも口に入りそうなモノや場所を洗う時は中性。それ以外はアルカリ性を使うと決められていました。商品に書かれている希釈率等の使い方は守るべきですが、確かに細かい使い分けをしなくても問題はありません。これにより、スタッフの「掃除が面倒くさい」という意識は薄まったと仰っていました」
シンクに1本、その他で1本と決めてしまえば、掃除の際に選ぶ手間がなくなります。
また、使用する洗剤を絞ることで、洗剤を置いておくスペースを削減できるという効果もあるでしょう。
その3 道具を清潔に!「宙に吊るす」など小さな工夫をコツコツと
掃除道具をできるだけキレイに保つことも、清掃を時短できる1つの工夫です。
「たとえば、床を拭くモップ。スペースの関係で棚の隙間などに押し込んでいるケースを見かけますが、埃が溜まりやすい場所に置いておくと、床の埃がくっついてきてしまうので、使う度に埃を落とす必要が出てきます。置き場所を考えるだけで、その手間を省くことが出来ます。スペースがない場合は、100均で売っているフックを使って壁にぶら下げておくのも手ですね」
いかがでしたでしょうか。
1つ1つの効果は薄いかもしれませんが、ちょっとした工夫を積み重ねることで掃除の時間はグッと縮まるはず。掃除が面倒と感じている方こそ、ぜひ試してみてください。