食材の価格高騰が深刻化しています。
そこで今回は、メニュー価格の値上げのコツをまとめました。
食材の価格高騰が深刻化しています。原因は、先日のメルマガでもお伝えしたとおり、新型コロナウイルスやウクライナ情勢の影響です。
日本政府も、この食料品を含む物価高が国民生活に重大な影響を及ぼすことを避けるため、関係閣僚会議を開き、緊急対策の協議を開始、4月中に対策を取りまとめるとしています。効果的な対策が打ち出されることを期待するばかりです。
こうした状況においては、飲食店の皆様の中にもメニュー価格の値上げを検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか。確かに、連日のように食品の価格高騰に関する報道を目にする現在、世間の値上げに対する驚きは薄れている可能性が高く、実行するには良いタイミングです。
とは言え、メニューの価格はお客様の満足度に直結するので、慎重にならざるを得ないのが実情かと思います。
大事なのはお客様の “納得感”
では、満足度を下げずに値上げをする方法とは。
重要なのは、お客様に納得していただくことです。食材価格の高騰がお客様に認知されている状況とは言え、
見た目や味など何も変わらずに価格だけ上がるだけでは、お客様はガッカリしかねません。
やはり、こうした状況でもしっかりとした理由があってこそ好感度は上がるもの。具体的な手段としては、
・季節食材を取り入れた新メニューの展開
・ブランド食材を使用するなど、付加価値を付ける
・増量する
などが一般的でしょうか。
トータルの利益額で考える
もちろん、上記に挙げた方法を、すべてのメニューで行うことは難しいのは言うまでもありません。要は、トータルの利益額を確保すれば良いのですから、出数と利益額のバランスを考え、値上げするメニューを絞っていくことが重要です。例えば、
・店のウリのメニューは価格を据え置き、2、3番人気のメニューに付加価値をつけて値上げする
・フードメニューは据え置き、良いウイスキーを使ったやハイボールや国産レモンを使ったレモンサワーなど、付加価値のあるドリンクメニューを追加する
などといった施策が考えられます。
値上げメニューを絞ることで、お客様の「値上げした」という印象が薄まるという効果も期待できます。
また、値上げの印象を薄めるという意味では、
・お得なメニューを用意する
・クーポンの配布など、お得なサービスを用意する
といった施策も有効でしょう。お店に対する好感度は上がり、また、お客様の再来店も促すことも出来ます。
メニューの値上げは、お客様の心理的負担を少なくすることが肝心です。
食材価格の高騰が叫ばれている現在、値上げを検討する際は、是非、戦略的に価格の見直しを行いましょう。