世の中には様々な業種がありますが、その中で飲食店は最も廃業率が高い業種です(※1)。
トレンドに大きく左右される、業態が様々である、などが廃業の要因として考えられます。
では、すぐに潰れてしまうお店にはどのような特徴があるのでしょうか。
今回は4つの特徴と解決方法をご紹介。長く続くお店づくりのご参考にしてください。
(※1)中小企業庁,第3節 開廃業の状況,https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/2021/shokibo/b1_2_3.html.
①不明確なコンセプト
コンセプトを明確にしていない飲食店は、世のトレンドに流され、異なる料理やジャンルが混在し、メニューに統一感がないことがあります。
コンセプトが不明確な場合、ターゲット顧客層の定義も難しくなるため、顧客のニーズに合わせたサービスの提供ができず、集客が難しくなります。
まずは、お店のコンセプトを明確にして、ターゲットの満足度を高められるようメニューや価格に落とし込み、お店の特徴を分かりやすくするように心がけることが大切です。
②運転資金の準備不足
開業する際には、数ヶ月先の分まで運営資金を用意しておく必要があります。
オープン直後から黒字になる飲食店は、ほとんどないと言われています。オープン後数ヶ月に関しては、月の売上が赤字になっても問題ない程度の資金を用意しておかなければ資金不足になる恐れがあります。
開業時に必要以上に高額な装飾や設備に投資するのも危険。無駄なコストは後の運営に影響します。
売上の大小に関わらず、発生する家賃や人件費、水道光熱費などの固定費を数ヶ月先まで把握し、その金額に見合うように装飾や設備投資を行いましょう。
③誤った場所選び
飲食店にとって、店舗を構える「場所」は非常に重要です。
当たり前ですが、不便な場所や人通りの少ない場所にお店を構えると、お客様が集まらず、売上が伸びづらいもの。
場所を選ぶ時は、例えば、ファミリーレストランの場合は住宅地、高級フレンチレストランの場合は高所得者が集まるエリア、といったように、お店のコンセプトに適した特性の土地を選ぶのが一般的です。これに加えて、利便性や人通りなど鑑みて出店場所を選ぶと良いでしょう。
とはいえ、人通りが多く有名な場所は、賃貸料も高くなります。少しでも賃貸料を抑えたい時は、地下や2階といった道路に面していない物件の方が賃貸料が安価なことが多いので「入りやすいか」なども考えながら選びましょう。
④競合他社の分析や宣伝活動不足
開業後、マーケティングや宣伝活動を行わなければ、店舗の存在が知られず集客も期待できません。
現在は多くの飲食店がSNSアカウントを作成し、お店の情報を発信しています。時代に合った宣伝活動を行うことも大切です。
InstagramやTikTokといったSNSでは、競合他社の情報収集や分析も比較的簡単にできるので、自分の店舗を上手く宣伝しつつ、他店の分析も行なうようにしましょう。
プレコフーズでは、飲食に関する確かな知識を持った、経験豊かな営業が多数在籍しています。
お店の開業や経営のお悩みなど、何かお困りごとがあれば、ぜひご相談ください。