「ワインをもっとカジュアルに提供したいけど、ちょっと敷居の高さを感じる」「ワインのマナーに詳しくない自分が提供して大丈夫だろうか?」––。そんなモヤモヤをお抱えの飲食店の皆様は多いと思います。
でも大丈夫! ワインの深く長い歴史を振り返れば、そのモヤモヤは吹っ飛びます。人類は大昔からワインを自由な飲み方でアレンジして楽しんできたのです。今回は気軽にできるワインのアレンジとして、ホットワインとワインカクテルを、そのルーツとともにご紹介します!
ホットワイン~実はヨーロッパのスタンダード~

14世紀から19世紀にかけて北半球に小氷期と呼ばれる寒冷な気候の時代が続いたのも、ホットワインがより普及した一因
ホットワインは古代ギリシャで薬として処方されていたと言われ、ワインを温める飲み方はヨーロッパで広く親しまれています。
フランス語圏では「ヴァン・ショー」、ドイツ語圏では「グリューワイン」、英語圏では「マルドワイン」などと呼び名も様々。赤ワインに柑橘類やシナモン、グローブなどの香辛料、はちみつや砂糖を加えて煮るのが定番です。遡ると、出征したローマ帝国の兵士が寒さをしのぐため、こうした飲み方の原型をヨーロッパ中に伝えたのが始まりと言われています。現在でも欧州各国では、クリスマスシーズンにスパイス香る甘いホットワインの屋台が出現するのが風物詩。
このホットワインの良い所は、決まったレシピがないところです。お好きなスパイスやフルーツを入れて好みの甘さに調節すれば、簡単にオリジナルのホットワインを作ることができます。
【注意 】アルコール度数が20度以下のお酒をベースにした漬け込み酒や作り置きは禁じられています。フルーツやスパイスは、調理する直前に混ぜていただくようお願いいたします。調理後は短時間で消費してください。また、酒類によっては税務署へ申告が必要な場合もございますので、関係法令を遵守し調理・提供するようお願いします。
※20歳未満の飲酒は法律で禁止されています 。
ワインカクテル~ワインに何かプラスするのは当たり前?~

赤ワインをコーラで割る「カリモーチョ」、シャンパンをオレンジジュースで割る「ミモザ」、白ワインを炭酸水で割る「スプリッツァー」などが、代表的なワインカクテル。
ワインカクテルの歴史は古く、明確な起源は不明とされていますが、世界には古くからワインに何かしらをミックスして飲んでいた記録があります。例えば古代ギリシャ・ローマでは、ワインを水や海水(!)で割って飲むのが一般的だったそうです。ほかに煮詰めた果汁やハーブ、はちみつなどを足していたとか。また、唐時代の中国ではワインに馬乳酒を混ぜて飲んでいたと伝えられています。
現在でも、ワインベースのカクテルは数あまた。代表的なワインカクテルのひとつに、白ワインにカシスのリキュールを加えた「キール」があります。これは仏ブルゴーニュの中心都市、ディジョン市で生まれたカクテルです。考案したのは第二次世界大戦直後にディジョン市長を務めたフェリックス・キール氏。彼は販売不振だったワインをどうにか販促したいと考えて、同じくブルゴーニュ名産であるカシスと合わせる飲み方を編み出したのです。経済的な事情からカクテルが生まれるなんて、ユニークですね。
貴店でもオリジナルでワインカクテルを考案してみると、後世に残るカクテルが誕生するかもしれませんよ!

キール。白ワインをシャンパンに変えるとキールロワイヤルに。
使いやすい! プレコオリジナルBOXワイン「マハーノ」
ワインのアレンジにトライするときにおすすめなのが、プレコオリジナルBOXワイン「マハーノ」です。
通常のワインは開封後の賞味期限は3日~5日。ですが、マハーノは真空パック仕様なので空気が入りにくく、開け閉めを繰り返しても開封後約1ヶ月間は美味しい状態を保ち続けます。赤はカベルネ・ソーヴィニヨン100%、白はシャルドネ100%。人気の品種を単一で使い、確かなクオリティで万人に好まれる味わいです。1箱3ℓの大容量でコスパも抜群となっています!
ワインをもっと自由に、さまざまなアレンジで提供したい、と興味を持ったら、ぜひ「マハーノ」をお試しください!
※20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。20歳未満の方への酒類の販売はお断りいたします。
<参考文献>
マルク・ミロン(2015).『ワインの歴史』.原書房
ジョセフ・M・カーリン(2017). 『カクテルの歴史』.原書房