なすは人気のある野菜の1つですが、多種多様な種類があることはご存じでしょうか? それぞれが独自の特徴を持っており、その幅広い特徴を活かすことで料理のバリエーションを豊かにしてくれます。ここではいくつかの魅力的ななすの種類と、その特徴をご紹介します! それぞれのなすの個性を引き出す調理法も参考にしてみてください。
とろける食感! 「青なす」
「青なす」は、皮と果肉の部分が緑色のなすになります。生で食べると皮は硬いですが、果肉は普通のなすよりも甘く、食べやすいのが特徴です。また、加熱すると果肉がトロトロに柔らかくなることから、別名『トロなす』とも言われています。
八百屋が教える簡単レシピ! ~青なすの蒸し浸し~
①青なすはがくを取りピーラーで皮を剥き、水に約5分さらします。
(全面が水にしっかり浸るようにしておきます)
②青なすをラップに包み、600wで2分半秒ほど、柔らかくなるまで加熱します。
なすの太い部分を箸でつまんで、柔らかくなっていればOKです。
③②のラップをはずし、熱いうちにだし汁に漬け、冷蔵庫で冷やします。
④食べやすい大きさに切り、青紫蘇、ミョウガを乗せて完成です。
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白いドレスの貴婦人 「白なす」
「白なす」、皮と果肉の部分が白いなすになります。身は普通のなすと比べると皮がやや硬いものの、果肉はやわらかくて瑞々しいのが特徴です。
加熱調理すると、白色の皮が茶色に変色してしまうので、きれいな色を保つなら、さっと素揚げするのがおすすめです。
八百屋が教える簡単レシピ! ~白なすの田楽~
①白なすはがくを取りピーラーで皮を剥き、3cmほどの厚みに切ります。
両面に格子状の切り込みを入れ、水に約5分さらします。(全面が水にしっかり浸るようにしておきます)
②フライパンの底から3cm程の高さまで油を注ぎ、弱火で白なすをじっくり揚げます。両面揚げ、なすがやわらかくなったらよく油を切ります。
③田楽味噌、白ごまをかけて完成です。
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鮮やかに見映えする! 「ゼブラなす」
「ゼブラなす」は紫の縞模様が目を引くなすです。皮と果肉は硬いですが、パリパリの食感があり、そのまま生で食べても美味しいなすです。加熱調理に向いていると言われていますが、縞模様を活かすなら浅漬けで食べるのもおすすめです。
八百屋が教える簡単レシピ! ~ゼブラなすの浅漬け~
①ゼブラなすは食べやすく切り、水に5分よくさらしておく。
②浅漬け汁(白だし、お酢、水、塩、砂糖)に漬け込み、外気に触れる部分が無いようにしておく。
③30分程度漬け込み、盛りつけて完成です。
木の芽や穂紫蘇など緑のものを好みであしらっても◎
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ボリューム満点! 「大長なす」
「大長なす」は普通のなすの約3倍、大きいもので全長約60cmになると言われています。皮がしっかりと固めですが、中の果肉はほのかに甘みがあります。アクも少なく、生で食べるのがおすすめです。長さを活かした料理にするとお客様の目を引くこともできます。
八百屋が教える簡単レシピ! ~大長なすのマリネ~
①なすはへたの周りに一周切り込みを入れてガクを取り除きます。
へたを残したまま細長く麺状になるように切っていきます。
②全体が漬かる大きなビニール袋などになすを入れ
塩水(分量外・水200mlに対し塩小さじ1)に10分ほどさらしておきます。
③ビニール袋のまま水気をよく絞り、マリネ液(刻みトマト、バジル、すりおろしにんにく、オリーブオイル、お酢、砂糖)を袋に入れてよく絡め、30分程置きます。
④へたを残したまま皿に盛り、麺状のなすを見た目良く盛りつけて完成です。
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まとめ
いかがでしたか? なすの種類によって皮の厚さや身の柔らかさは全く違い、同じ調理をしてもそれぞれ美味しさは変わってきます。なすの美味しさを引き出すためにも、その特徴を抑えた上で、シンプルなメニューにするのがおすすめです。ぜひ、お試しください。