地鶏の定義の一つに「在来種由来の血統が50%以上で、出生の証明が出来ること」というものがあります。
在来種は、明治時代までに日本に渡来し定着した鶏38種が指定されていますが、この中には、観賞用、闘鶏用として利用されてきた鶏種も多く、肉用としては、生産性が低いものが多いのが実情。そのため、実は血統として使われるものはそう多くありません。
本講座では、地鶏の血統として名前が挙がる代表的な在来種5種を紹介。さらに、産地の地方ごとに、生産量や焼鳥店でよく使われているなどを基準として、17種ピックアップし説明します。
代表的な在来種5種
比内鶏
原産地:秋田県
江戸時代、軍鶏と在来の地鶏の交配で生まれた鶏。
主に秋田県・比内地方で古くから飼育されている。脂肪の味わいに定評がある。
名古屋種
原産地:愛知県
名古屋コーチンとして知られる。
明治初期、在来の地鶏とコーチンの交配で生まれた。甘みのある脂、引き締まった肉質が特徴。
軍鶏
原産地:タイ
江戸時代に日本に渡来。主に闘鶏用として飼われていた。引き締まった肉質、濃厚な旨みが特徴。
ロードアイランドレッド
原産地:アメリカ
アメリカのロードアイランド州で品種改良された鶏。
赤玉を生むことでよく知られる。身体が強く、品種改良の血統としてもよく名前が挙がる。
横斑プリマスロック
原産地:アメリカ
19世紀末にアメリカ北東部で作られた、採卵と肉用の兼用種。
日本には明治時代に輸入された。肉量が多く、肉質にも定評がある。
地方ごとの代表的な地鶏
北海道・東北
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※ | 高原比内地鶏は、JASの規格では地鶏に分類されませんが、規格の施行以前から地鶏として流通しており、評価が高いことからラインアップしました。 |
関東・甲信越
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中部
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名古屋コーチン (愛知県) |
近畿
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中国
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長州黒かしわ (山口県) |
四国
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阿波尾鶏 (徳島県) |
オリーブ地鶏 瀬戸赤どり (香川県) |
土佐はちきん地鶏 (高知県) |
九州・沖縄
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