本講座では、電気の焼き台について解説します。
電気の焼き台の特徴
電気の焼き台は、電熱線に電流を流して発熱させ、その熱で焼鳥を焼きます。
スイッチをオンにするだけで点火でき、短時間で焼鳥を焼ける温度に達します。安定した電圧を使用して、高い温度を維持するので、炭に比べて使い勝手が優れていると言えます。
その反面、製品自体は比較的高価です。また、200V以上の電源を必要とする製品が多く、一般の100V電源では使えないので、設置に際しては基本的に電気工事が必要となります。
製品バリエーション
電気の焼き台は、電熱線に流す電流の量で温度が変わります。ここでは、一般的に普及しているタイプと、電流の量を増大させて火力を強化したタイプをご紹介します。
一般普及型
焼面の大きさに合わせ、一定の電流を電熱線に流すことで高熱を発します。多くの製品は火床が分かれていて、それぞれスイッチをひねるだけで強・中・弱と火力を調整できます。脂などの液体が電熱線に落ちても瞬時に弾くので煙が出づらい、というのも特徴。注文が入ってから点火してもすぐに焼けるので、焼鳥をサブメニューとして提供している居酒屋やテイクアウト専門店でよく使われています。
[製品例]3P-208KC メーカー:ヒゴグリラー株式会社 |
点火後、90秒で電熱線が850℃に到達。火床は3面に分かれ、それぞれ強(850℃)・中(600℃)・弱(450℃)と火力調整が可能です。 [サイズ:W960×D410×H390(mm) / 電気容量:8.0kW / 電源:3相200V / 定格電流:24A / 本体価格:¥690,800(税別)] ※本体内部にダウントランスを搭載。万が一、ヒーターをトングなど通電するもので触っても感電を感じないレベルの電圧になります。 ※本製品は幅610・760・960・1160・1360(mm)の5種がラインアップされています。詳細は下記から問合せ下さい。 [ メーカーHPへ ] |
電流強化型
火力を高めるために、一般普及型よりも大きな電流を電熱線に流すタイプです。使い勝手の良さは一般普及型と同様。その上、より高い火力で大量の焼鳥を素早く焼き上げられるので、焼鳥をメインにした大型店で使われています。
[製品例]コレデモカ15C メーカー:ヒゴグリラー株式会社 |
点火後90秒で、国産備長炭に匹敵する1000℃以上に達します。火床は3面に分かれ、それぞれ強(1000℃)・中(850℃)・弱(600℃)と火力を調整できます。 [サイズ:W1060×D550×H430(mm) / 電気容量:15.0kW / 電源:3相200V / 定格電流:44A / 本体価格:¥1,126,400(税別)] ※本体内部にダウントランスを搭載。万が一、ヒーターをトングなど通電するもので触っても感電を感じないレベルの電圧になります。 [ メーカーHPへ ] |